飛翔

僕らは突然飛翔したくなる

日常生活の中で

突然現れた霧の中

湘南の浜辺におしよせる

春風や

銀座のビルの陰で

襲われる驟雨の中で

そして友に会いたいと思う

しかし地図となる友はもういない

僕は孤独だ

僕等はどこへ行けば良いのか

僕は人口知能チャットGPTに尋ねる

しばらくの沈黙の後

人工知能はおもむろに答える

どこにゆきたいのですかと

時は迫ってきている

人生は起承転結ではない

人生は序破急だ

ゆっくりとはじまり

突然局面が展開する

そして時間の流れが

徐々に速くなる

交響曲の最終章は

加速度的だ、そして

知のシンギュラリテイのような

特異点が現れる

僕が目覚めるのは

その地平の果てだ